プラセンタを点滴する効果と安全性

プラセンタとは胎盤を指す言葉です。胎盤には胎児の成長に必要な栄養を豊富に含んでおり、医療分野においても幅広く使用されています。

日本においても1950年代には肝機能障害の治療薬として厚生労働省の認可を受けており、現在でも一般用医薬品などにも利用されています。プラセンタの活用方法の一つがプラセンタ点滴です。

エイジングケアや疲労回復点滴

プラセンタ点滴はヒトの胎盤から抽出したエキスを点滴する治療法です。アミノ酸やビタミンなどの栄養素が豊富なエキスを体内に取り入れることで、エイジングケアや疲労回復などの効果が期待できます。慢性的な疲労がある方や更年期障害がある方に適している方法です。

プラセンタ点滴の原料はヒト由来のものなので、安全性にしっかりと配慮しながら製造されています。提供者に対しては海外渡航歴の調査や感染症のスクリーニングを行い、製造工程でも滅菌処理を行っています。

ウイルスの検査も行った上で出荷されていますが、未知のウイルスがいる可能性は完全には否定できません。また、クリニックなどで点滴を受けると献血ができなくなるのも覚えておきましょう。プラセンタ点滴を受ける際にはリスクなどの説明を受けた上で同意書を書くことが必要です。

プラセンタのサプリと点滴との違い

プラセンタ製品の中にはプラセンタサプリもあります。メリットとして挙げられるのが、手軽に利用できることです。プラセンタ点滴を受けるためにわざわざクリニックに行く必要がありません。

点滴と比べて即効性があるわけではありませんが、手軽で続けやすいのが魅力です。1ヶ月から半年で効果を実感できるというケースが多いです。

サプリにはアミノ酸やビタミンが多く含まれており、主に美容目的で使用されることが多く、中にはコラーゲンなどの成分が配合されているものもあります。注意点としては、ヒト由来の原料を使用プラセンタ点滴とは異なり、ブタや馬の胎盤を原料としていることが挙げられます。栄養は豊富ですが、動物由来のプラセンタが人間に有効であるという根拠は発見されていないので注意しましょう。

プラセンタサプリには副作用はほとんどない

また、動物性タンパク質を使用しているので、アレルギーにも注意が必要です。商品パッケージの表示をチェックし、アレルギー成分が含まれていないことを確認してから購入するようにしましょう。

健康食品であるプラセンタサプリには副作用はほとんどありませんが、皮膚のかゆみや体の不調が表れた場合はアレルギー可能性があります。服用を中止して病院に行くようにしてください。